各分野から注目を集める気象環境テクノロジー展

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各分野から注目を集める気象環境テクノロジー展

気象環境テクノロジー展とは


近年は天候が不順だったり、異常気象と呼ばれる状態が続いています。本来雨が降るはずの時期に、平年と比べて降水量がほとんどないことから、農作物に深刻な影響が出たり、ダムなどで取水制限が行われるなど深刻な状況になったり、またその反対に、ゲリラ豪雨と呼ばれる局所的な大雨が集中的、短時間の間に降り続き、川が氾濫をしたり土砂崩れなど大きな災害が起き、周辺に甚大な被害をもたらすことも少なくありません。さらには、長雨が降り続いたり、これまでにないほど規模が大きな台風が発生したり、突風や竜巻なども例年のように起こっており、政府も新しいステージに入った、という見解を示しているほどです。
あらかじめ、天候不順や異常気象がどういった場所にいつごろ発生し、どのような規模になるかといった予測することができれば、被害を最小限に抑えて、住民の避難もすみやかに行うことができるようになりますが、現時点の科学技術をもってしても、ピンポイントで詳細な予測は行うことがまだできません。しかし、年々テクノロジーは向上してきています。こういった、気象に関する展示会が毎年7月に開催されています。
2015年から開催されている「気象・環境テクノロジー展」は、東京都江東区有明にある、大型の会議場、東京のビックサイト(東京国際展示場)を会場として、3日間に渡って一般社団法人日本能率協会によって行われているイベントです。日本だけではなく、世界各国で起こっている異常気象や、天候不順を予測するために、各企業や、団体が開発しているサービスやテクノロジーを実際に見ることができる貴重な機会だといえます。また、専門家によるセミナーなども併せて開催されます。

気象衛星ひまわりとは


2015年の7月に行われた、「第1回気象・環境テクノロジー展」で話題を集めていたのは、気象庁ブースで展示されていた「ひまわり8号」です。
ひまわり8号は、この展示会の直前に運用がはじまったばかりの衛星です。ひまわりは、地球の軌道を周回している数ある衛星の中でも、私たちの日常生活に欠かすことができない、また、身近に感じることができる衛星のひとつです。ひまわりから送られてくるデータの映像は、私たちが日々何回も目にしている、天気予報などで見る機会が多いからです。
ひまわりは、地上から3万6000キロメートルほどの高さの軌道にあります。3つのセンサーを有していて、常に地球を観測し続けています。観測をしているのは、地球を覆っている雲の形、そして明るさ、地表や雲の温度、地球の大気に含まれている水蒸気などです。これらのデータから、雲がどのくらい高いか、厚さ・薄さが分かり、雲の状態を把握することができます。また、1時間ごとのデータを比べることで、風の速さや向きを知ることができます。こういったひまわりから送られてくるデータを基に、雲や風などを詳細に知ることができ、天気を予測することが可能となっているのです。
上空から地球全体の映像を映し出す衛星だからできる観測例のひとつとして台風があります。ひまわりからのデータを基に解析することで、台風がどこで発生したのか、台風の雲の大きさ、風の強さ、そしてどのような進路を取るのか予測することができます。衛星がなく地上からの観測だけでは、この予測は非常に困難なものとなります。

注目を集める猛暑対策展


ここ数年夏になると、うだるような暑さのニュース映像が毎日のように報道されています。最高気温が35度以上記録した日を猛暑日と呼びます。最近では、さらに上回る37度を超える気温だと、スーパー猛暑と呼ぶこともあります。人間の体温は御存じのとおり36度台が平熱、37度以上は高温となります。平熱よりも高い気温となると、熱中症となる確率が上がります。重傷の熱中症になると、場合によっては命にかかわることもあるほどです。
猛暑をいかに乗り切るか、猛暑の中でも安全に作業をするため、個人、企業向けに猛暑対策のためのグッズや専用の製品がどんどん増えてきており、専門の展示会が毎年開催されています。猛暑対策展で、毎年7月に開催される気象・環境テクノロジー展と同じ会場で行われています。開催期間中は各テレビ局や雑誌などのメディアによって、大々的に報道されます。
猛暑対策店で展示されているのは、「暑熱対策」「熱中症対策」「汗・ニオイ対策」「紫外線対策」の4つの分野です。
例えば、長時間ずっと冷たいままで使えるネックウォーマー、屋外で作業することを想定して、中に扇風機のような装置を取り付けた空調服、道路そのものを冷やすテクノロジーなど、猛暑を乗り越えるために工夫された各企業のブースは、大勢の人でにぎわいます。また暑さをしのぐという考えではなく、暑さをそのものを隔てる、遮熱という考えで開発されたアルミシートなども画期的な商品として、いろいろな分野でビジネスチャンスを切り開くきっかけとなっています。

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