導入が進む感雨センサーの意味と用法を理解する

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導入が進む感雨センサーの意味と用法を理解する


感雨センサーって何



1日のうちテレビやラジオなどのメディアを通して何度も繰り返される天気予報は、私たちの生活には欠かせないものです。傘を持って出るべきかどうかの判断を天気予報で決めているというサラリーマンや学生は大勢いるでしょうし、洗濯物を屋内か庭に干すかを決める時にも天気予報は大いに役に立ちます。農業や漁業を営んでいる人はなおさらです。

このように、生活の基盤をなしているとも言える天気予報はいつ誰がどのようにして観測しているかと言いますと、陸上観測に関しては一般国民に委託されている場合が多いのです。学校の裏庭の一角、任意で依頼した民家の庭の一角などに百葉箱と言われる特定の木箱が設置されていて、子供たちや住民の手で観測されているケースをよく見かけます。

観測は一般的には雨量・温度・湿度・積雪といった感じになるのですが、一部感雨を観測している人もいます。この場合、感雨センサーを使っての観測になりますが、子供でも扱える簡易感雨センサーも格安で手に入ります。感雨というと若干馴染みのない人もいるかと思いますので簡単に説明しますと、文字通り雨の降り始めを観測する観測方法で、雨降りセンサーや雨センサーなどと言われているものです。ネット通販でも1万円を切る価格で手に入りますから、興味のある方はぜひ一度取り寄せて試してみてください。

雨量とは別途で観測される事もある雨センサーは、子供向けのプログラミング講座などでもしばしば活用されるように、仕組みが単純で手作り可能という事から、趣味感覚で観測を始める人もいます。実際に雨センサーを使った観測は多種多様なところで役に立っています。住宅天窓やルーバー窓の自動開閉、天文台の屋根の自動開閉、農業用ビニルハウスの自動開閉など多数の業界で雨センサーによるデータ活用が進んでいます。



感雨センサーのしくみ



感雨センサーは雨降りセンサーと言われることもあるように、雨水を検知して雨の降り始めと終わりを知らせてくれる装置です。しくみはいたって単純です。感雨センサーといわれる櫛形基盤があり、ここに水滴が落ちると受信機に組み込まれた電気回路が動作して知らせてくれます。LEDなどの光センサーを接続すれば光でも教えてくれますし、ブザーなど音がでるように操作して音で知らせてくれる機器にする事もできます。

この仕組みを応用して、洗濯物を干す際に雨降り警報機のような役割の器具が中国製で安価で市販されていますが、子供向けのプログラミング教室などでは、パソコンにつなげてもう少し本格的なものも作られてもいます。さらに同じ感雨センサーで、雪も検知できる機器も開発されています。

専門業者で製造されているものの中には、雨降りがないオフの状態に戻るまでの数分の降雨遅延回路を同時に設置する事により、雨降り終了を通知する事ができるようにしたものもあります。アナログ雨信号が搭載されている機器は雨の強さも関知しますし、ヒーター付きのものなら素早く乾燥させますから管理も簡単です。結露や霧など湿気の多い環境下にあっても故障しにくいのがメリットです。また、65度以上の高温でも耐えられる設計になっているものもあるので真夏でも十分使えますし、設置場所や環境を選ばずに使用できます。基盤の櫛形電極間でショートしても故障することはありませんが、保証期間が1年程度と短いものもあるのが難点です。

いずれにせよ気象観測はもちろん、洗濯物の取り込みといった日常的なものにまで応用範囲は広いです。



一般に普及している簡易センサー



雨センサーは性能的な面は脇において、個人でも簡易的なものを作る事は簡単です。実際身近にあるものを使ってユニークな雨センサーが作られており、思い思いに楽しんでいる方は大勢いらっしゃいます。50x40x1.2mmという手に平に乗る程度の小さな基盤が通販でも安く購入できますから、これを手に入れてから電気回路や電池ボックスなど各種部品を組み合わせた送信機と、ブザーもしくはLEDなどと接続された受信機とを接続した上で、さび予防に適当な大きさのタッパーなどに収納するという簡単なものです。すべて一式そろったものが購入できますが、さらに手軽にやりたいならすべて組み合わせた状態のものをパックにした中国産の簡易雨センサーがお手軽価格で購入できます。

性能がしっかりしているメーカー製のものは同じ原理ですが、個人が購入するには少々勇気がいるものばかりです。気象観測をしっかりしたいのならメーカー製がおすすめです。各種自動扉の開閉機能として活用される他、灌水スプリンクラー、鉄道レールの安全制御、各種精密機器の水漏れ検知として、貯水槽、養殖場タンク内の水位検知用に、葉濡れ検知で防虫害余地としてなど多種多様な分野で活躍しているので、雨センサーという名前は知らなくても実は身近なところで恩恵を受けている事がわかります。

雨センサーは水滴に感知するため、夜露や霜などで誤作動してしまう場合もあります。これを予防するためにヒーターが装着され、夜露非検知タイプとして専門業者で扱っているものもあり、逆に夜露検知型というのもあるので必要に応じて使い分けるのがよいでしょう。

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