簡易的な測定であれば風速計が手軽で扱いやすい

気象観測システムのフィールドジョイTOP > コラム > 簡易的な測定であれば風速計が手軽で扱いやすい

簡易的な測定であれば風速計が手軽で扱いやすい

風向風速計との違い



風速計は、風向風速計とは違って風向を測定する機能はありません。自治体や公的交通機関など、風速観測を用いて利用者や地域住民への注意を促す目的で使用する際には、風向測定機能付きの方が良いことはいうまでもありません。しかし、簡易的な測定でも問題ない場合は安価で済むことから風速計を選ぶ方もいます。価格面だけでなく、携帯できるコンパクトなサイズのものも多く、子どもが遊びにいった先で風力を計って自由研究の材料にする、または教育現場での活用、あるいは個人的な趣味としてなど、むしろ風力だけを計れるという手軽さから優先されるケースが考えられます。

簡易的とはいいますが、あくまでも風向計がついていないだけの話であって、もちろん精度はしっかりしたものが販売されています。簡易的なタイプに多く採用されているのが「風杯型風速計」です。分かりやすくいうと、凹んだ丸い茶碗のようなものが三つ中心軸から伸びていて、その凹んだ部分に風が当たって回転し、その回転数を接続した機器部分に電気信号として送り風速を表示するものです。記録機能があるものであれば記録を残すことも可能なので、便利に活用できます。このようなものが「風杯型」と呼ばれており、ロビンソン風速計と呼ぶこともあります。そして、風向は計測できないものの、どんな風向であっても風杯型は感知するため、風速に対する精度は高いとされています。さまざまな形での販売がされており、前述のとおり携帯できるタイプのものもあれば、設置型のものもあります。そして、風速計は設置型であっても、小型なものが多いことから、コンパクトに収めたい方にもおすすめです。必要な用途に合わせて購入を考えたいところです。



種類や活用シーン



風向風速計も合わせれば、数え切れないぐらいの現場で運用されていますが、風速計もさまざまなシーンで活用されています。例えばハンディータイプのものには、電池で駆動し、風速もデジタルで表示されるものがあります。このような商品は屋外競技における風速の測定、個人的な研究、教育現場、工事現場での活用、高所での安全確認など、常時観測を必要とせず、その場ですぐにかつ、手軽にデータを取得したい場合に用いられます。

ハンディータイプの種類として、電池を使わず、機械での駆動でのみ動くタイプの商品もあります。このような商品は非常に安価なこともメリットに挙げられますが、電気などに反応して発火する可能性がある工場や工事現場など、電気を使うことができない場所での活用が考えられます。

安価な設置式もあり、個人で活用している場面が多く見られます。例えば、風が強い海沿いの地域に暮らしている方が生活の目安として設置している場合もあります。特に漁業が盛んな地域では、風速によって漁に出るか出ないかを判断することもあるため、自宅に設置している方が多いそうです。風速はさまざまな目安になっていて、例えば鉄道会社で基準を超える数値を観測すると、ダイヤを変更するようにしているようです。農家も、風により作物に被害が及ぶことを警戒して設置しています。風が強くなってきたら、防風ネットを準備したりして、作物を保護するのです。このように風速計は、台風や四季の変化に富んでいて、天候の変化が激しい日本にとって、なくてはならない大切な存在だということが分かります。



個人の趣味で購入する人もいる



暴風被害を事前に予測することや、さまざまな目安として使われていることが多いですが、それらとは全く関係なく、個人の趣味として購入している方もいます。例えば、代表的な例は子どもです。簡易的なものを購入し、毎日天候の移り変わりを記録して楽しんでいる子どももいるようです。手軽に計測できることや、学校の授業に使う場合もあり、子どもたちにはハンディータイプが人気のようです。中には学生の頃天候の移り変わりを勉強して、そのことがきっかけで、大人になってからも毎日天候や風向、風速、温度や湿度を測ってノートや表計算ソフトに記録し、本年度の数値と過去の数値を比較して、楽しんでいる方もいるのです。本当に趣味として天候記録を行っている方もいれば、趣味の域を超えてより本格的な測定を行ったり、気象予報士の資格取得にまでつなげる方もいるようです。

大人の方は設置型を購入することが多いようです。設置型もいくつかの種類があり、風速を計測する部分のみ販売していて、風速を表示する機器は別途購入し、自身で好きなタイプの表示機器を接続できるものや、表示機器が一体化、もしくはセットになっている商品などがあります。表示機器にも種類があり、パソコンやスマートフォンにデータを送信し、常時データを取得することができるタイプや、視覚的に風の強度を分かりやすく表示する計器タイプなどがあります。風向測定機能付きより安価なので、趣味で測定を行っている方が使っていることが多いでしょう。風速は測定器を使い、風向きは自作のものを用いて測定に使ったり、子ども用のこいのぼりを使って測定している方もいるようです。

次の記事へ