複合気象センサーの導入で独自データの収集を

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複合気象センサーの導入で独自データの収集を

気象センサーとは


気象センサーとは、気象データを取るためのセンサーで、温度センサーおよび湿度センサー、風向風速計に加え、雨量計や日射計、他にも土壌水分計などがあります。温度センサーとは、温度を計測するためのセンサーです。気象センサーとして用いる場合は、主に気温を測るために用います。気温は、動植物が生きていくうえで重要なデータなので、日常生活だけでなく、農業などの各種産業などで使われます。湿度センサーも同様に、湿度を計測するためのセンサーです。こちらも、日常生活など様々なところに用いられています。
風向風速計、雨量計は風の向きと速さ、雨の降った量を計測するセンサーです。どちらも主に防災目的で使われることが多く、ほかにも、風向風速計は花粉の飛散状況の予測や、風力発電に適した土地を探すために、雨量計はダムや農業などの水資源の活用のためにも使われています。
日射計は単位時間、単位面積当たりの日光のエネルギーを測定するセンサーです。こちらも、農業や、太陽光発電のパネルの設置をしたときに、位置を探すためにも使われます。土壌水分計は、土の中に含まれる水分の量を計測するためのセンサーです。こちらは農業だけでなく、家庭で行われるガーデニングにも用いられます。また、気象センサーが複数集まった複合気象センサーというものもあります。

複合気象センサーとそのメリット


気象を調べる際には、温度や湿度、または風向や風速だけを調べる場合があります。何台も設置をすると、コストやスペース、そのほかデータの管理方法などに困るケースが予想されます。1台で測定できる複数の気象センサーは、省スペース化や電力を低消費させることができるため、そういった目的があるときに複合気象センサーを選んで購入すると便利です。複合気象センサーのメリットは、まず先に挙げた通りスペースをとらないことです。通常のセンサーを用いる場合は、計りたいデータの数だけデバイスを用意する必要がありますが、複合気象センサーであれば、全てのセンサーが一つのデバイスにまとめられているため、必要なスペースは少なく済みます。デバイスが一つで済むという点はセンサーの移動、設置でも楽になります。
次に、計測データを一括で管理しやすい点です。同時に用いるデータは一度に見られた方がよいというのは、温湿度センサーや風向風力計を思い浮かべていただければわかると思います。それぞれのデバイスを用いる場合は、デバイス同士を同期させたり、出力されるデータを統合したりする必要があります。しかし、複合気象センサーを用いる場合は、そもそもが複数のセンサーを同時に運用するためのデバイスなので、前述のような手間は要らず、データも一括で出力することができます。これも前述のメリットと同じようにデバイスの設置、移動を楽にしてくれます。また、設置しやすいという点は、デバイスの扱いに慣れていない人でもすぐに使いやすくなっています。
計測したいデータが少ないのであれば、コスト的にも単独のセンサーを用いた方がいいかもしれませんが、農業や建築業など、複数の気象データを用いるような業種の場合は、複合センサーを用いた方が効率が良いかもしれません。特に農地の多い農業を営んでいる方であれば、観測地点は複数あったほうがいいと考えるかたは少なくありません。そうなったときに、複合センサーの設置のしやすさは、利点になります。建築関係でも様々な場所に建物を建てる以上、1カ所のデータだけとればいいというわけにはいきません。そのため、複合センサーを移動のしやすさや、設置のしやすさはメリットとなります。

製品としての複合気象センサー


現在流通している複合気象センサーは、温度湿度、風向風速、気圧や降雨量のうちの複数を搭載したものが多く、上記の全てを搭載した物や、購入時に組み合わせを選べる物もあります。ヒーターの搭載によって、降雨量だけでなく、降雪量を測ることもできる物や、アナログ入力がついており、本来搭載されていない、日射計や土中水分計などを併用することの出来る物もあります。サイズもコンパクトな物が増え、軽い物では300グラム以下のものもあります。設定ソフトが付属している製品もあり、初めて使う方へのハードルも下がっています。
もし、既製品の複合気象センサーの中に、必要な気象データを計測できるものがあれば、それらの計測機器を個別に取りそろえるのではなく、セットになった製品を購入されることをおすすめします。また、必要なデータと複合気象センサーで計測できるデータが、ちょうどぴったり同じでなくとも、不足がないのであれば、複合気象センサーの導入を検討してみると良いでしょう。多少、余分な種類のデータがあったとしても、使用時の手軽さを考慮すれば、低消費電力設計で小型軽量、長期観測に向いた複合気象センサーの魅力は捨てがたいものです。

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