風向計を上手に活用して快適生活空間を実現するには

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風向計を上手に活用して快適生活空間を実現するには


風向計の種類



文字通り風向きを検知するのが風向計ですが、大半の場合は風速も同時にはかれるので風向風速計と呼ばれており、これは一般的な呼び名でもあります。従来アンティーク以外に活用範囲が無かったものに、初めて気象観測機能を追加して風鈴型風速計としたロビンソン風速計は大変優れた機器であり、気象観測に多大な影響を与えたという意味では大いに評価されるべきものです。しかし、さらに風向きをもデータ化して災害や産業に対応させるためには、もう一つ機器を装着させる必要がありました。

最近では、お椀が先についており風力によって回転数が変わる風林型風速計の他に、羽根をつけたミサイル型のものや、矢羽根型をしている風車型風速計が作られています。風車型風速計は風向きも計測できますから、風向風速計と呼ばれる事もあります。さらに電気信号発信機能を装備したものや、超音波式風速計も開発されています。古代から受け継がれてきた風見鶏の原理がしっかり導入されており、独特の形をしているものが多くなっています。風向風速計は、先端の風車で風向を計測し、最後尾の羽根で風速を計測するという多機能さです。動作しながら超音波を発信してデータ化させるという最新テクノロジーも導入されています。風鈴型風速計の多くは第二の機能も備えられており、多機能かつ最新技術が使われているものも多く開発されているのです。

これら風を観測する機器の最も大きな使命は、「自然災害に適応させる」という事です。気象台やアメダスはもちろんのこと、遊園施設や道路および電車そして船舶など、多種多様な業界で風速や風向のデータは事故を未然に防ぐ効果をねらって積極的に導入されています。電力に変えて農作業に生かす事も実施されていますから、天変地異様々な自然の力と共存してきた日本ならではの生かし方であると言えるでしょう。



アンティークや魔除けとしても活用



風向計は、身近なものとしては風見鶏があり、ヨーロッパの伝統的なとんがり屋根のてっぺんに装着しているのを、写真集や絵本の中に見つける事ができます。観測と言うほどの意味合いはなく、むしろ魔除けという意味で活用されてきました。異人館が建ち並ぶ神戸や、北海道の函館もしくは札幌でも見つける事ができます。鶏以外に馬や牛などの家畜、犬や猫、子供、傘を持った女性のイメージなど様々ありますが、中にはカラフルに色づけされた鶏が卵をつかんでいる象である場合もありますし、森を歩く熊や笛を鳴らす天使など遊び心を感じさせるメルヘンタッチな装飾も見つけます。

これらのキャラクターはあくまでも飾りですから、観測機能を持っているのは直下にある十字架形状の支柱です。一般的には木や矢羽根を象った物になっており、さらにその下に方位を示す十字型のものが設置されている事もありますから、気象観測機器的意味合いを持つものであった事がわかります。また、お椀を先につけた風車型の風速計などもよくみかけます。

こうしてみると、風向計は実に多種多様あり、風見鶏そのものは何世紀にもわたって人々の生活に自然と馴染んでいた事がわかります。これらの風見鶏が風に踊っている様は、見るものに癒し効果を与えてくれていますが、気象予報的な側面としても、機能が受け継がれています。観測した値を電気信号に変え、回転数を詳細に算出してデータ化する高機能な風速計が開発され、現在も世界各国で利用されているのです。発明者の名前をとってロビンソン風速計と呼ばれていますが、さらに風向計機能を併せ持った風向風速計が現在は広く使われています。



昨今の風向計事情



風速や風向を観測するための機器は用途に応じて多種多様な形や機能があり、価格も幅広くなっているため、自分が風速計でやりたい目的を明確にすると選びやすくなります。特に観測データを期待しないのであれば、誰でも簡単に身近にあるもので作れますから、器用な人はペットボトルなどを風速計にして設置しているケースも見受けられます。ようは風車もしくは風鈴のような形にすれば良いのです。広義的にみれば鯉のぼりからも風速を推測する事ができますし、お祭りで見かける風車や風鈴も癒し効果と共に風を読み取る事ができますから、こうして考えると日本文化にも風速機能が息づいている事が分かります。

気象観測の一環としてデータを集めるのであれば、やはりメーカーで出しているような風鈴型風速計や風車型風速計、あるいは超音波型風速計といった最新テクノロジーが活用されているものの方がおすすめです。風鈴型風速計は古来より受け継がれてきた風見鶏の原理がそっくり生かされているものに電波機能を添えたものですし、超音波機能がついているものも改良を重ねてすでに第二超音波型風速計も作られています。最近ではスマートフォンやパソコンに接続して詳細な数値変換されたものが、アメダスや気象台経由で必要なところへ供給されています。

航空や車、または鉄道などはあまりに暴風が吹き荒れている状況での強引な運行は危険ですし、海が荒れている時には船舶は船を出せません。もっとも漁師の場合は経験で培ってきた感覚によるところも大きいでしょうが、データがあればなお安全管理しやすいに違いありません。その他つりや山登り、遊泳などレジャーでも風速を意識して楽しむ事は大切です。

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