こんにちは!気象観測アシストです。
10月になりました!
台風16号が過ぎて秋晴れというか残暑?が続いてますね。
みなさん、お元気でしょうか?
さて今回は
「気象観測装置で測定されたデータから、雲底高度を計算する方法」
をご紹介します。
日頃、装置で観測しているデータで、
何かの自然現象を計算できるってなんかワクワクしません?
え?私だけですか?
と、とりあえず行ってみましょ~ ヽ(^ω^;)
まず今回の内容をひとことで説明しておくと、
【今の地上(観測地点)の空気が何mまで上昇したら雲になるかを計算する】
という事になります。
正確には「持ち上げ凝結高度(LCL)の計算」と言われているものなのですが、
ここでは予備知識として、中学1~2年の理科で習った知識が重要になります。
もし「雲ってどうしてできるの?」と思う方は是非コチラをご覧ください。
そして「湿度ってなに?露点温度ってなに?」と思う方はコチラをご覧ください。
いや~トライの先生、最高すぎるわ…(;’∀’)
そしてついに今回の主役、ヘニングの式の登場です!
LCL ≒(T-Td)×125
LCL=持ち上げ凝結高度(m)、T=気温、Td=露点温度
これさえあれば雲底高度が計算できちゃう!という偉大な式です。
気温から露点温度を引いて125を掛けるだけなら簡単かんた~ん…?
露点温度は…測定ではちょっと厳しいですね。(;^^)
そこでよく代わりに使用される観測データは湿度(相対湿度)になります。
実は湿度を利用しても計算はかな~り複雑なので、
手っ取り早く計算サイトを利用しちゃいましょう☆
計算サイトはいくつかありますが、イチオシはコチラ!
ここで気温と湿度を記入して、ボタンを押すだけで雲底高度が計算されます☆
(最終欄の値は気温と湿度の観測地点からのプラス高度になります)
あなたのいる場所はもちろん、気温と湿度さえあれば遠い場所だって、
詳細な予報サイトのデータを利用すれば、数時間後の未来だって
雲底高度が分かるんです!これはとてもステキな事ですよね!?
ただし、今回の雲底高度は「地上の空気が上昇して雲になる時の高度」なので、
空気が上昇してる日中はある程度合致するのですが、
空気が上昇していない夕方~朝は計算と合わないので、注意が必要です。
いや~、ほんと気象って不思議ですよね~
それでは、また☆
雲頂高度を目測で計算する方法はコチラ